パートを始めて気づいたこと。サービスは社会との契約、合意、共存の仕組み。
最近、パートを始めることにした。
お金を稼ぐことも目的のひとつだが、自分もひとつ成長する、というのも目的のひとつだと感じている。
昔から母親の愛情がお金に換算されることが多く、それもあってかお金を目的にするビジネスというものには本当の愛はない、と考えていた私だが、
そもそもビジネスとは社会との契約であるので、慈愛や奉仕とは別物なのだとわかってきた。
パートはチェーン店のレストランなのだが、レストランは社会に合意された資産であり、そこを利用する人の「お金を払うので、快適な空間とサービスの中で美味しいものを食べさせてほしい。そういうレストランを日常的に運営してオープンしておいてほしい」という要望に応えて運営をしている、社会に合意された資産でありサービスである、と考えるようになった。
なので対価をもらうのは当たり前であり、それにより大衆の求めるニーズ(時代とともに変化していく)に柔軟に努力して応えていくもの。だから厳しさも当然あるし、私がいち労働者もしてレストランに迎え入れられたということは、そこを利用するお客さん(出資者)にも潜在的には許可をもらってサービスの提供の代わりに給与をもらうという契約しているようなもの。
レストランとお客は二人三脚なのだと思うようになった。合理的な仕組みである。わたしはそこで求められるサービスを提供できるように自分の腕を上げていくだけである。そして社員割引というサービスまでいただいて、少し安く飲食できたりもするのだ。
レストランを訪れる人は、そこで生きる糧と元気を養い、それぞれにまた社会で活動していく。それらは循環して、巡り巡る。
49歳にしてようやくそんなことが分かり始めている。
なので、料理長が言うことは、お客さんが言っていることと同じなのだ。そして、私もそれに同意している。おいしいレストランを維持して成長させていこうね、それによって幸せと活力をみんなの中に循環させていこうね、という、よくできた仕組みなのだ。その仕組みの中で私もまた豊かになっていけるのだろう。
がんばろう。